銀です!
今日、おすすめ記事する本は、斎藤孝さんの“大人の語彙力”という本です。
この本はロングセラー40万部突破されています。
はじめに
まず、なぜ今回この本を選んだかと言いますと僕自身、語彙力を高めないといけないと感じていたのと仕事のメールや上司に対する言葉遣い、今まで当たり前のように使っていた言葉が使い方、意味が違っているのがあり物凄く恥ずかしく思ったからです。
現代、大人の言葉遣いが問題になっています。
日本語の語彙は大変豊かですが、語彙力がなければ子供っぽい言葉しか使えません。
必要なのは語彙を増やすということ、語彙力を高めるということです。そして、きちんとした言葉遣いを練習する必要があります。
言い換え力を身につける
一つの言い方だけでなく、「言い換え力」を身につけていく。
前述でも伝えていますが、語彙力がなければ子供っぽい言葉しか使えません。
正式な場面で恥をかくことになってしまいます。そこで本書ではフレーズとしてまず使いこなせるようになってみようと書かれています。
フレーズを一つ覚えておくと、様々な場面でそつなく振る舞えます。たとえば、「このたびは誠にご愁傷さまでございます」という言葉が言えたら、お葬式のときにひとまず落ち着けます。この場面ではこう言っておくと、その場がおさまるという便利なフレーズを使いこなせることで、大人の言葉遣いが身につきます。
漢語、大和言葉身につける
語彙力を高めるためには二つの軸があります。
一つ目「漢語」です。
漢語は夏目漱石の時代ぐらいまではそれに馴染むことが勉強の中心でした。
漢語はコンパクトに言いたいことを伝えることができます。短い文章に意味をたくさん入れていくときに便利であり、またそれが良さでもあります。
2つ目は「大和言葉」です。
大和言葉は、漢語が入ってくる以前から存在しています。
雰囲気や人間関係を和らげるのに役立つのが大和言葉のよさで、ひらがな表記が似合うのが大和言葉です。
友達同士の会話では語彙力は身につかない
今の時代、日本語力を各世代でみていくと、漢語の活用の力というのは、年々落ちています。
その背景として、
①漢籍中心の勉強でなくなった。
②活字離れが進んでしまっている。
点が挙げられます。活字文化から離れてしまい、友達同士の会話では語彙が増えません。よく会話の中に「すごい」とか「やばい」と聞きますし、発しますがそれでは新しい言葉に出会えません。
語彙力を高めるには書き文字である活字を吸収しながら語彙を増やしていく必要があります。
本書では場面で使われる言葉の言い換えがたくさん載っていますがその中でいくつか紹介したいと思います。
少しでも役立てていただけれたらと思います。
会話で品よく見せる
①なるほど→おっしゃる通りです
会話の中で相手に同意するときに使われますが、「なるほど」は相槌として使いやすいため、癖のように使い続ければ「ちゃんと聞いているのか」と相手に疑念を抱かせることになります。また、目上の人に対しては頻繁に使わないのが基本です。
【他例】
・確かにそうですね→相手を強く肯定するようなイメージ。
・○○さんのお話はごもっともです→疑問がないことをあらわす「もっとも」に相手を敬う「ご」をつけ目上の人 に対して、使いやすい言葉。
②大丈夫です→問題ございません
「大丈夫」も普段様々なところで使われます。たとえば、「その仕事一人でできる?」と言われ「大丈夫です」、また「手伝おうか?」と言われ「大丈夫です」など。便利な言葉ではありますがそればかり使っていると教養のない人だと思われそうになります。
【他例】
・差し支えありません→「差し支え」は不都合なこと。「差し支えありません」で「不都合ではありません」という言葉。
・お気持ちだけいただきます→申し出を断る時に使う言葉で「大丈夫です」より丁寧です。
③教えて下さい→ご教示下さい
目上の人に「教えて下さい」ということを丁寧に伝えるのがこの言葉です。似たような言葉で「ご教授下さい」とありますが、「教え授かる」という意味になります。特に学問や技芸といった専門的な知識やスキルを教えるニュアンスがあります。
使い分けとしては、
「ご教示ください」→ビジネスで目上の人に対し知識や方法を教えてもらうときに使う。
「ご教授ください」→先生などから講義をしてもらうときに使う。
【他例】
・お知恵を拝借できますか→「拝借」は「借りる」の謙譲語。目上の人に相談したい時などに使います。
④すみません。忘れました→すみません。失念しておりました
人から要件を頼まれていてうっかり忘れてしまったことはありませんか。そのときに「忘れていました」と言いうともしかしたら怒りをかうことになるかもしれません。せめて「失念しておりました」と言いましょう。
お願いをするとき
①お願して申し訳ございません→お使い立てして申し訳ありません、お手を煩わせて申し訳ございません
仕事では自分一人で何も出来るわけでなく、人の手を借りることもありますよね。人に何か頼む時、恐縮や感謝の気持ちを込めて「お忙しいところお使い立ててすみません」と言いますが、目上の人には使いません。
目上の人に対しては「お手を煩わせて申し訳ございません」が適切です。
②どうぞよろしくお願い申し上げます→何卒よろしくお願い申し上げます
「どうぞよろしくお願い申し上げます」はよく使いますね。より真剣に「お願したい」という気持ちを伝えたい時は、「どうぞ」の代わりに「何卒」を使って「何卒よろしくお願い申し上げます」という表現になります。
【他例】
・ぜひお願します、ぜひともお願します→「ぜひ」は強い意志を持った言葉になります。
③見ておいてください→お目通しのほどお願します
仕事で上司などに資料をチェックしてもらいたいときに「見ておいてください」とは言いませんよね。丁寧に且つ印象良く伝えるために「お手すきの折にお目通しのほどお願します」というのが良いでしょう。
【他例】
・ご査収ください→ビジネスメールなどでよく使われる言い回しの一つです。届きましたら確認をお願しますとも言います。
言いづらいことを言い換える
①当日は都合がつきません→当日はあいにく都合がつきません
誘われたけど、都合があって断らざるえない時、「当日は都合がつきません」よりも「当日はあいにく都合がつきません」の方が意に沿えなくてすいませんという気持ちが伝わります。
「あいにく」の変わりにも「残念ながら」や「運悪く」、「折悪しく」、「せっかくですが」という言葉があります。
②絶対無理です→私には荷が勝ちます
世の中には断りたくてもなかなかきっぱり断りづらいこともあるかと思います。極力、角が立たない言い方として「私には荷が勝ちます」を使います。
③〜できません→〜しかねます
相手の要望に応えられない時に「〜できません」というと相手は良い思いをしない事でしょう。断りたいことをやわらかく伝えたい時に「〜しかねます」があります。
ただ、きっぱり断る必要があるときもあるでしょう。その時は相手を尊重しながら「大変申し訳ないのですが、お断りいたします」と言うようにしましょう。
【他例】
・いたしかねます→「〜しかねます」と同意で、より丁寧な言い方です。
気持ちを伝える
①来てくれてありがとうございます→ご足労おかけいたします
相手に来てもらったことに感謝する場合に使います。本来なら自分が行かないといけないところを来てもらったり、行ってもらったりすることへの感謝を示す言葉です。
この時、悪天候であれば「お足元の悪い中、ご足労おかけしますが」や寒い日なら「お寒い中」など、状況によって冒頭に気遣う言葉を添えると良いでしょう。
②大変(つらい)ですね→ご心痛のほどお察しいたします
よく使いがちな言葉ですがそれだけではどこか素っ気ない感じがします。大変な状況をの相手をいたわりながら「心痛」という言葉があります。「ご心痛のほどお察しいたします」という方が強い思いを指します。
おわりに
これまでほんの一部ではありますが、紹介をさせていただきました。
他にも「会議や打ち合わせで使える言葉」、「手紙で使える言葉」などたくさん本書に書かれています。
僕もまだ勉強中ではありますが、語彙力を高め正しく使えるように頑張っていこうとおもいます。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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